お茶はどうやって作られる?
前回、山のお茶の茶摘みの様子をお伝えしました。
では摘んできた生葉はどのように製品としてのお茶になるのでしょう。
まず、
熱を加えて酸化酵素の働きを止め、しっかり揉みながら
乾燥させます。
言ってみればこれだけですが、この工程には昔からのたえまない工夫と
努力が加えられてきています。
それでは昔はどのようにお茶を作っていたのでしょう。
最初の「熱を加える」方法には2通りあります。
一つは
釜で炒る方法です。これは釜炒り茶として現在も作られています。
これは矢部地方などで昔から作られている手釜で炒る釜炒り茶の製造写真です。
現在はこのような手釜で作られることはほとんどなく、炒り葉機と呼ばれる機械式の
釜炒り機械を使います。
もう一つが
蒸気で蒸す方法。いわゆる煎茶などはこの方法をとり、全国で流通している
お茶のほとんどが蒸したお茶です。
昔は「せいろ」で蒸していました。
このような素朴な器具を使い蒸します。
さらに「ほいろ」と呼ばれる器具を使い、下から炭火で温めながら
揉んで乾燥させていきます。
このように手間暇かけてお茶を作っていたのです。
さて、現在はどのようにお茶を作っているのでしょう。
それは次回に、茶工場の中をご案内いたします。
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