「茶色」はお茶の色?

おちゃいち

2009年02月08日 18:53

「茶色」はお茶の色からそう名付けられたのでしょうか。

昔から布の染色素材として茶の煎じ汁が使われていたようです。

それでは現在のお茶のお湯の色は茶色?・・ではない場合が

多いですよね。

普通、煎茶を出した時に出る色は緑色。茶種によっても

違いますね。特に「深蒸し煎茶」を出した時には鮮やかな緑に

出ることも多いものです。



これは本来のお茶の色でしょうか。どうも細かい葉の破片や

微小な粉末がお湯の中に溶け出て緑色を作っているようです。

ためしにこのお湯をしっかりろ過してみることにします。



コーヒーフィルターでもOKです。濾してみると緑色が残って

います。ろ過されたお茶はどんな色かと言うと、



薄い黄色、といった色でしょうか。茶色ではないようです。

でもこのお茶は時間が経てば徐々に茶色に変化していきます。

酸素と触れ合うことで酸化されていくのです。

それでは昔よく飲まれていたようなお茶ではどうでしょうか。



これは「京ほうじ茶」。大きな葉がそのまま乾燥されたような

お茶の形です。葉っぱが茶色なので、いかにも茶色のお湯に

出そうです。



やっぱりそうですね。茶色のお湯の色に出ています。これは

ろ過しなくてもそのままでこんな澄んだ茶色に出ました。

このお茶は製造する時に萎凋(いちょう。酸化すること)して

います。昔の庶民のお茶はこのようなお茶が多かったのです。

やっぱり茶色はお茶の色から来ているのですね。

ちなみに並べたこの3つ。



左から「京ほうじ茶」「ペットドリンクのお茶」「急須で出した煎茶」

それぞれのお茶の色です。急須の煎茶だけがろ過しています。







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