“みる芽”とは?
みる芽って聞いたことありますか?
お茶業界の人なら知っているでしょうが、普通の人は聞いたことがないと
思います。「みるい」という言葉から出た名詞ですが、「みるい」というのは
静岡の方言で、「柔らかい」とか「若い」「幼い」「青臭い」という意味の言葉だそうです。
「おまえはまだまだ“みるい”な!」 とか使うのかな。
「みるい」の反対語は「こわい」だそうで、恐ろしいという意味ではなく、
固い、とかの意味だそうです。
この「みるい」という言葉は茶業界用語では新茶に使う新芽の状態として
使います。だから幼い芽を「みる芽」というのです。
こんな新芽を「一芯二葉」(いっしんによう)で摘んで作ると、
いわゆるみる芽摘みのお茶ができます。
ちなみに一芯二葉とは、先端のまだ小さい芽と開きつつある若い葉を二枚と
いうこと。
こんな葉で作るとこんな感じのお茶ができます。
これは「やぶきた」という品種のお茶
これは「さえみどり」という品種のお茶。少し被覆してあるので緑がやや濃いです。
このようにしてお湯にだすと若芽ということが分かります。
これから迎える新茶の季節。
みる芽で摘んだお茶は少し高いのが難点ですが、
葉っぱをよく観察してみるのも面白いかも知れません。
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