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Posted by おてもやん at

2008年12月12日

カテキンについて



お茶に含まれる「カテキン」というものを聞いたことがある方は
多いと思います。ではカテキンって一体どんなものかご存知でしょうか。

カテキンは緑茶特有の成分で、
茶葉の中に含まれる成分としては一番多く、
お茶の乾燥重量の10~18%くらい含まれています。
お茶の味にとっては渋みの素になります。

お茶の味にとって渋みはとても大事なものです。
お茶の味はうま味と渋味のバランスによって決まるといっても
いいくらいです。

緑茶のカテキンは大きく分けると4種類(細かく分けると10種類ほど)あり、
それぞれ少しずつ違った働きをします。
また、紅茶やウーロン茶は酸化発酵させて作るため、カテキンの質が
緑茶とは少し変化しています。
発酵させない緑茶には生の茶葉の成分がそのまま残されている割合が
多いのです。

緑茶が健康のために良い働きをする、というのは昔からよく知られて
います。たとえば鎌倉時代の禅僧、栄西は、中国で仏教の勉強後帰国し、
お茶に関する有名な書 『喫茶養生記』を書きました。
その中で、「茶は養生の仙薬なり、延命の妙薬なり」と記しています。
これは、昔からお茶が保健飲料であったことを物語っています。

さて、お茶の中にはたくさんの優れた成分があるのですが、その中でも
一番の働き者はなんといってもカテキンなのです。
そんなカテキンというのは「ポリフェノール」という成分の一種です。

まず「ポリフェノール」というのを詳しく説明すると、これは単独の物質の
名前ではなくポリフェノール類といういくつもの物質の総称です。
これは、光合成でできた植物の色素や渋みの成分で、ほとんどの植物に
含まれ、それらが生きていくうえで、大変重要な役目をはたしています。
生体防御や種の保存などに関する植物細胞の生成、活性化などを
助ける働きがあり、その種類は5000種以上あるといわれています。

その中のフラボノイド系に分類されるものがカテキンです。
昔はタンニンと呼ばれていました。
タンニンが他の植物にも含まれるのに対し、カテキンは緑茶特有の成分です。



カテキンの中にも少しずつ型の違うものが混在しており、
主要な4つをあげると

■エピガロカテキン(茶葉全カテキン中約44%含有)
■エピガロカテキンガレート(同約23%含有)
■エピカテキン(同約14%含有)
■エピカテキンガレート(同約9%含有) *1
に分けることができます。

カテキンの主な機能を下にあげてみます。
(日本食品機能研究会による)

カテキンが体内におよぼす可能性が示唆されている主な機能
(実験等により実証された機能)

●坑酸化作用 ●坑菌作用、腸内細菌の改善
●坑う蝕作用 ●消臭作用
●活性酸素消去作用 ●コレステロール上昇抑制作用
●血糖上昇抑制作用 ●血圧上昇抑制作用
●坑腫瘍作用 ●坑アレルギー作用
●血小板凝集抑制作用 ●メラニン色素酸化防止

この他にも、●体脂肪減少作用などが話題になっており、
花王の「ヘルシア緑茶」などはこの機能性に着目した商品です。

カテキンについては現在多くの大学や研究機関で、その効能の研究が
進められています。実際に静岡県の川根町というお茶の産地で、
地域に住む住民のガン発生率の調査が行われた結果、他の地区に
住む住人に比べてガンの発生率が低かったという研究も発表されています。

カテキンに代表されるポリフェノール類は、いわば植物を内部から守る
成分です。
真夏のぎらぎらした直射日光、何もかも凍りつきそうな真冬の寒さ、
このような過酷な環境に耐えうるように植物が生み出した免疫成分なのです。

そんな自然からの恵み、カテキン。
お茶の渋味も大事な味のうち、
渋みの分かる人間になってみませんか。

*1 「緑茶パワーと健康のサイエンス」 伊勢村護/藤森進 編著より




渋味に対する味覚の発達度は年齢によって違う。
小さな子供は渋味に過剰に反応する。
右のオッサンは人生の酸いも渋いも十分に経験してきたはずなのに
味覚は子供だ。







  


Posted by おちゃいち at 18:44Comments(3)お茶の成分