2008年10月05日
全国茶品評会

全国からお茶名人達が自慢の逸品を出品して競い合う
全国茶品評会が熊本で10月3日に、十数年ぶりに行われました。
さて、私もその会場に潜り込んで、もとい堂々と参加業者として、体験してまいりました。
お茶の種類ごとにずらりと並べられたお茶は総数1100点余り。

全国の茶商業者が多数集まり、等級順位毎に並べられたお茶を見てまわり、これはと思ったお茶に
値段を書いた札を入れるのです。一番高い金額をいれた人が落札、購入となるのです。
お茶の種類は、煎茶、深蒸し煎茶、玉露、蒸し製玉緑茶、釜炒り茶、てん茶などです。

「煎茶」は、一番上の写真のように、茶葉を針のように真っ直ぐに伸ばして仕上げるお茶です。
この煎茶の最初の工程の蒸しを長くしたのが「深蒸し煎茶」で、濃く出るなどの特色があります。
煎茶や深蒸し煎茶などは全国のお茶の80%ほどを占めます。
ちなみに今回1等1席を取ったお茶の落札金額は煎茶が1kg当たり100,000円。
深蒸し煎茶が1kg当たり270,000円でした。
他にも玉露の最高落札価格が1kg当たり350,000円。
一番高額が付いたのは「てん茶」です。てん茶って知っていますか。碾茶と書きます。
茶道などで使うお抹茶の原料となるお茶です。

抹茶はこの一見「もみのり」のようなお茶を石臼で挽いて作ります。
このてん茶、なんと1kg当たり667,788円というお値段がつきました。
いやはや、100g当たりだと66,778円。1等のご祝儀的な部分もあるとはいえ、私などにはとうてい
手が出るお値段ではアリマセン。
それでも煎茶などの下位のお茶はリーズナブルなお値段になりますので、私も何点か落札させて
いただきました。
いくらで落としたかって?
ヒミツです。(上の価格とあまりにも違うので・・)

色々なものに品評会がある。
しかし、おやじの品評会は見たこともないし、
見たくもない。
