スポンサーサイト

上記の広告は90日以上記事の更新がないブログに表示されます。新しい記事を書くことで、こちらの広告が消せます。

  

Posted by おてもやん at

2008年10月09日

抹茶をいっぷく

お抹茶というと「茶道」を思い浮かべられるのではないでしょうか。
確かに抹茶は茶道のお茶としてお買い求めされることが多いのですが、
それ以外にも用途は広がりつつあります。



増えてきたのは食品や菓子の原料としてです。
最近は抹茶の○○、あるいは抹茶入り○○という商品を
目にすることも多くなりました。

さて、その抹茶はどのようにして作られるのか説明したいと思います。

まず、茶園の仕立てから違います。
新茶を摘む20日くらい前から茶園に「わら」でおおいを被せます。



このように遮光することによって茶葉のアミノ酸量を増やします。
わらで覆いをかけられたお茶は甘みが多く、渋味の少ないお茶になります。

それから、蒸気で蒸して製茶するわけですが、普通のお茶のように
揉んで乾燥させるのではなく、そのままの形で揉まずに乾燥させます。
そうすると出来たお茶は「もみのり」のような形になります。
においもちょうど上品な、のりのような香りがします。



このお茶を「てん茶」(てんは碾)といいます。

てん茶を石臼でひいたのが抹茶です。
抹茶の工場では今でも石臼でひきます。何台もの石臼がずらりと並んで
いる光景は圧巻です。



石臼を使うわけは、粉末に挽くときに出る熱を吸収して、目が細かい
マイルドな味が保てるからです。

このようにして出来た抹茶は、葉をそのまま飲むことにより、
有効成分をまるごと取り入れることができます。

そして飲む時もあまり格式ばらずに気軽に飲んでください。
飲み方は、かき混ぜて、空気を混入することによりマイルドな味にします。

ですからかき混ぜるための「茶せん」あるいはそれに類したものが必要に
なってきますが、茶せんは千数百円程度からあります。

また新しい飲み方として、ボトル容器に抹茶とお湯、または水を入れ、
シャカシャカ振って作る、「シャカシャカ抹茶」という飲み方も
最近提唱されています。

もっと手軽に抹茶を楽しめるように、業界は工夫しなくっちゃね。



業界はかって「電動茶せん」なるものを開発したことがあった。
しかし、茶道の家元達から「それは邪道だ」と怒られた。

(実際の電動茶せんはハンドミキサーのようなものでした)





  


Posted by おちゃいち at 18:30Comments(7)お茶について